なんだか溜息

昔から繰り返される問いかけ。
『心理学って、人の心がわかるんでしょ!?』
まぁ、あれです。学問として考えてみた場合、どの分野であっても当然のことですけど、『人の心がわかるのが心理学』じゃないです、むしろわからないからやってるんです。こう言うと単なる心理学者(というか心理学専攻の学生)の逃げ口上としかとられかねないんですけど、私は事実を述べているだけです。一般に『人の心がわかる心理学♪』系の本だとかがちまたにあふれてますけど、あれは学問としての心理学じゃないです。アレは『通俗的心理学』とか『大衆心理学』とか言ったりされるようです。妥当性ないですよ、アレは。話のタネとしては面白いですけど。
心理学ほど一般の人が持つイメージと多少なりともかじっているいる人がもつそれとの間に、大きな隔たりがある学問って珍しいんじゃない? いや、他にもありそうだけどさ。
『私、心理学の勉強がしたいんです♪』とのたまう人(しかも大抵二十歳前後)と、マジメにこんな会話ばっかりするのやだー。しくしく。