悲劇は消滅し得ない、それこそが悲劇の極み

メタファーって恐いなぁとやっぱり思う。
自らの研究希望対象だけあって、文学作品中の比喩のみならず私達が無意識に発現させる比喩というものにもかなり興味があり、そのあたり深く考えたりするのだけれども。比喩というものの性質上、喩えられるものはどうしても喩えるものの特性に大きな影響を与えられてしまうものであり、何の気なしに言ってしまった言葉が、実は受け手にはえげつないorトンデモナイor酷い意味にとらえられてしまうこともあるだろう。
それだけではない。
日常という現象が比喩に囚われている限り、誤解はなくならない。しかも人間の頭は基本的にエネルギーの消費と生産性という浅ましき概念で動いてたりするので、決して比喩からは逃げ出せない。恐ろしい。てゆーか絶望的。