素人の読後アレコレ

芥川賞受賞作読みたさだけに文芸春秋買ったのはいいんですけど、いわゆる週刊誌的なゴシップのオンパレードにはてさてこの先どうやってこの雑誌を処理したらいいのか微妙に迷い中。
とりあえず吉村氏の『ハリガネムシ』読了。読後の感想? えーっとですね、宮本輝氏の評が一番しっくりきたという感じですか。この手の『暴力』というテーマは扱うのが難しいためか、先人達が書き尽くして尽くして尽くしきってしまった感が強い。それこそペンペン草が一つも残らない状態。飽きというよりも『今更、マタァ? で、目新しいところはナニ?』というのが率直な感想だったり。それで文体にひかれるものがあるとか、文章がステキだとかいう主観をくすぐる属性でもあれば良いんだけど、そーいうのも全く感じなかったです。むしろ文章へたk(検閲削除)…げふんげふん。数年前平野啓一郎の『日蝕』読んだときみたいな衝撃は全くなかったなぁ…。
それにもましてボルテージダウンしたのは、山田詠美が『ハリガネムシ』の選評書いてたコトによるものか。先日『コレは山田詠美でも傑作だよ!』と友達に言われてすすめられた『ぼくは勉強が出来ない』を読了したのですが、やっぱダメだという感しか出なかった雨上がりの午後。
気分直しに幸田文の『流れる』と宮本輝の『幻の光』を再読して溜息をついてみるとか。面白いものは何度読んでも面白いと思う。
(追記)
何かはてなダイアリーのあちこちで書かれてるようですけど、芥川賞本作よりも選者のコメント見た方が素で面白いです、確かに(なんて読み方だ)。立ち読み程度で良いと思うよー(更に酷い)。